【土曜の朝4時に】崩れない盾と、止まらない矛。スペイン対ベルギーのこと

【土曜の朝4時に】崩れない盾と、止まらない矛。スペイン対ベルギーのこと

文:徳市寛人(BALANCE. FOOTBALL. CLUB.)

明日の朝は、4時に目覚ましをかけようと思っています。

ワールドカップも、残すところ8チーム。その2戦目に組まれたのが、スペインとベルギーの一戦です。どちらも、名前を聞くだけで背筋が伸びるような国。けれど今大会のふたつのチームは、まったく違う顔をしてここまで来ました。

キックオフまでのあいだに、それぞれの歩みを少しだけ、おさらいしておきたいと思います。


一度も、ゴールを許していないチーム⚽️

スペインといえば、細かくパスをつないで崩していく攻撃。そんなイメージを持っている方が多いかもしれません。

けれど今大会でいちばん驚かされるのは、守備のほうです。ここまで5試合、まだ一度もゴールを許していません。

その中心にいるのが、MFロドリ選手。攻めるときも、守るときも、ボールが必ず彼のところを通っていく。派手さはないけれど、攻守の繋ぎ役としてスペインの中心を担う存在です。

そして、その静かな強さがそのまま出たのが、ラウンド16のポルトガル戦でした。なかなか決め手を欠いたまま進んだ試合を、後半の終わり際、途中出場の選手たちが絡んだ一本のパス交換でこじ開けた1-0勝利した試合でした。

🇪🇸 スペイン|これまでの歩み

FIFAランク:3位
グループステージ 2勝1分0敗(勝点7)/5得点0失点

第1節 🇪🇸 スペイン 0-0 🇨🇻 カーボベルデ
第2節 🇪🇸 スペイン 4-0 🇸🇦 サウジアラビア
第3節 🇺🇾 ウルグアイ 0-1 🇪🇸 スペイン
ラウンド32 🇪🇸 スペイン 3-0 🇦🇹 オーストリア
ラウンド16 🇵🇹 ポルトガル 0-1 🇪🇸 スペイン


何度でも、立ち上がってきたチーム⚽️

一方のベルギーは、ずいぶん苦しいところから始まりました。

グループステージは、エジプトと引き分け、イランとも引き分け。「今大会のベルギーは、少し重たいのかもしれない」。そんな空気が漂いはじめた第3節、ニュージーランド相手に5点を奪って、ようやく目を覚まします。

そこからの3試合で、12ゴール。しかも得点者は7人に散らばっています。誰か一人に頃っているわけではない。どこからでも点が生まれる。それが今のベルギーの怖さです。

なかでも目を引くのが、FWロメル・ルカク選手。スタメンではなく、途中から入る「ジョーカー」として、3試合連続でゴールを決めています。恵まれた体格を武器に、疲れの見えはじめた相手の背中を突く。ベンチにこの選手が座っているというだけで、対戦相手は最後まで気が抜けません。

🇧🇪 ベルギー|これまでの歩み

FIFAランク:8位
グループステージ 1勝2分0敗(勝点5)/6得点2失点

第1節 🇧🇪 ベルギー 1-1 🇪🇬 エジプト
第2節 🇧🇪 ベルギー 0-0 🇮🇷 イラン
第3節 🇳🇿 ニュージーランド 1-5 🇧🇪 ベルギー
ラウンド32 🇧🇪 ベルギー 3-2 🇸🇳 セネガル(延長/0-2からの逆転)
ラウンド16 🇺🇸 アメリカ 1-4 🇧🇪 ベルギー


矛と盾が、ぶつかる朝⚽️

スペイン対ベルギー

一度も割られていない盾と、止まらなくなった矛。

まさに「矛盾」という言葉のとおりの一戦です。スペインが試合を落ち着かせて主導権を握るのか。それとも、ベルギーが一瞬のすきを突いて、あの盾に初めての傷をつけるのか。

どちらが勝ってもおかしくない。だからこそ、眠い目をこすってでも見届けたくなります。

眠い目をこすって、いっしょに⚽️

キックオフは、7月11日(土)午前4時。

コーヒーを淹れて、少しだけ早起きした静かな部屋で、90分を見守りたいと思います。

それでは、また明日の朝に。

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