【土曜の朝、見届けた】結果速報。矛盾対決の行方は。

【土曜の朝、見届けた】結果速報。矛盾対決の行方は。

文:徳市寛人(BALANCE. FOOTBALL. CLUB.)

おはようございます。宣言どおり、4時に起きて見届けました。

先に、結果からお伝えします。

🇪🇸 スペイン 2-1 ベルギー 🇧🇪

崩れない盾と、止まらない矛。あの「矛盾」の一戦は、最後の最後まで、どちらに転んでもおかしくない90分でした。


先に動いたのは、盾のほうだった⚽️

試合を握ったのは、やはりスペインでした。
ベルギーを自陣に押し込みながら、少しずつ相手の重心をずらしていきます。

均衡が破れたのは30分。中盤のファビアン・ルイス選手が、こじ開けるように先制点を挙げました。守備の堅さばかりが語られてきたチームが、まず攻撃で試合を動かします。


破られたことのない盾に、初めての傷がついた⚽️

ところが、その11分後。
これまで5試合、一度も割られてこなかったスペインのゴールが、この日はじめて破られます。

決めたのは、ベルギーのデ・ケテラーレ選手。今大会のスペインにとって、正真正銘はじめての失点でした。1-1。「一度も破られていない盾」と書いたばかりのその盾に、あっけなく、けれど確かに、傷がついた瞬間です。どこからでも点が生まれる——今大会のベルギーの怖さが、いちばん手強い相手を前に、そのまま出てしまいました。


ハーフタイムを越えて、静かな異変⚽️

同点のまま迎えた後半、試合はもうひとつ別の表情を見せます。ベルギーの守護神クルトワ選手が負傷。71分、涙をぬぐいながらピッチを去り、控えのランメンス選手がゴールを託されました。

大黒柱を欠いてなお、ベルギーはよく耐えていました。1-1のまま、時計は残り10分を切っていきます。引き分け、そしてPK戦——そんな結末すら頭をよぎりはじめた時間帯でした。


88分、ベンチから現れたスペインの「矛」⚽️

試合を決めたのは、途中から入った一本の矢でした。

88分、ペナルティエリアで、交代したばかりのGKランメンス選手がシュートをこぼします。そこにいちばん速く反応したのが、途中出場のミケル・メリーノ選手。こぼれ球を、迷いなく押し込みました。2-1。

プレビューでは、ベルギーの「ジョーカー」ルカク選手のことを書きました。ベンチにあの選手が座っているだけで、相手は最後まで気が抜けない、と。けれどこの日、試合を決める一撃を放ったのは、スペイン側のジョーカーでした。しかもメリーノ選手は、ラウンド16のポルトガル戦に続いて、2試合連続の途中出場からの決勝点です。


黄金世代への、静かな別れ⚽️

試合終了。スペインが2-1でベルギーを下し、ベスト4に駒を進めました。

一方のベルギーにとっては、長く「黄金世代」と呼ばれてきた選手たちとの、ひとつの区切りになる夜でもありました。0-2から逆転したセネガル戦のように、この日も最後まで諦めていなかった。だからこそ、たった一度のこぼれ球で明暗が分かれてしまう——サッカーというのは、どこまでも残酷で、そして少しだけ美しいと思います。


次は準決勝、相手はフランス⚽️

盾は一度だけ破られ、それでも矛が上回った。スペインの次の相手は、フランスです。

キックオフは、7月15日(水)午前4時。またあの時間に、コーヒーを淹れて待つことになりそうです。

今朝は、早起きした甲斐がありました。それでは、また。

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