暑い日の、ちいさな相棒
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文:徳市寛人(BALANCE. FOOTBALL. CLUB.)

夏になると、荷物が減っていきます。
理由は単純で、暑いからです。少し歩けば汗をかく。そういう日は、持っているもの全部が重く感じます。肩に食い込むストラップも、手に提げた鞄の重みも、いつもより気になる。
だから減らします。財布とスマートフォンと鍵。本当に要るものだけにして、あとは置いていく。夏の荷物は、必要がないから減るのではなく、身軽でいたいから減っていくのだと思います。
そうなると、鞄の方が余ってしまう

困るのはそこからです。
大きな鞄を持つと中身がすかすかで、形が崩れる。かといってポケットに詰め込むと、シルエットが崩れるうえに、座るたびに気になる。夏はとくに、ポケットの中身が体に張り付く感覚が煩わしい。
夏に必要なのは、少ない荷物がちょうど収まる大きさです。
ヨコ19cm、タテ12cm

このクロスボディは、そのちょうどいいところにあります。
スマートフォンと、小さな財布と、鍵。それを入れて、フラップを閉じる。マグネット式なので、片手で開きます。外側にファスナーポケットがひとつあるので、交通系のカードだけそこに分けておくと、暑い駅の改札前で鞄をまさぐらずに済みます。
マチが6.5cmあるのも効いています。薄いだけの鞄は、入れた瞬間に形が崩れる。これはきちんと立体を保ってくれるので、中身が少なくても様になります。
体に触れる面積が小さいのも、この季節にはありがたいところです。大きな鞄を肩に掛けて歩いた日の、背中の張り付く感じがない。
黒の上に、黒い柄を置く

BFCの服は、すべて黒です。上下を揃えると、当然のように全身が黒になります。
夏の全身黒は、ともすると重たく見えます。そこにこのBLACK CAMOを合わせると、色は増えないのに、表情だけが変わる。遠目には黒のかたまりで、近づくとカモフラージュの柄が浮かんでくる。派手さはまったくないのに、無地ではない。この距離感が、夏には効きます。
レザー部分はブラックのスムースレザーなので、柄と黒がひとつの鞄の中で完結しています。だから足し算になりません。
合わせ方

素直なのは、Tシャツとショーツに、斜め掛けです。
ストラップが体の前を横切ると、黒一色の面に一本線が入って、のっぺりしません。丈の長いTシャツなら短めに掛けて胸の高さに、短ければ腰の位置まで下げる。上下の分量を見て長さを決めると、全体が締まります。
夏のTシャツは汗をかきます。BFCのアパレルは吸汗速乾の生地なので、そこは気にせず着てもらえたらと思います。
持ち替えなくていい
小さい鞄の良さは、使い回しがきくことだと思います。
コンビニに行くときも、電車に乗るときも、日が落ちてから少し飲みに出るときも、同じものでいい。夏の外出は思いつきで増えます。持ち替えなくていいというのは、思っている以上に楽です。
日本で作られた鞄なので、細かいところも安心して使えます。長く持つほど、レザーの部分だけが少しずつ変わっていく。それを待つ時間も、この手の鞄の楽しみのひとつです。
荷物が減っていくこの季節を、少しだけ楽しみにしてくれる一点です。
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